3.11

あの日

私たちは

多くのものを失った。
 

見慣れた風景

懐かしい海

おばあちゃんの笑顔

壊れた校舎の窓…
 

そしてこの混乱の中

私たちは学校から遠のいた。
 

身体はあっても

心はそこにはなかった。
自分が自分でいられる場所。
ありのままで、いられるところ。

そして幾重の出会い、別れ
そして出会いを繰り返し
「つなぎ」に出会った。

そこは
居場所であり
働く場であり
学ぶ場であり

遊ぶ場であり
人と人とがつながる場。

昨日までなかったものを
生み出す場
みんなで考え
みんなで進んでいける場。

疲れたと言える場
無理と言える場
違うと言える場

なにが正解かは、分からない。
けれどみんなで

一生懸命考えて
決めたことが正解なんだ。

ひとりひとりの中にある
​眠る宝物を輝かせられるように…。

​